生花のようにみずみずしく、その美しさを長い間楽しめるプリザーブドフラワーはフランスのヴェルモント社がベルギーのブリュッセル大学、ドイツのベルリン大学と1970年代の終わりから10年にもわたる歳月をかけ共同研究の末生まれました。1987年に発表され1991年には「超寿命な切花製造術」としてヴェルモント社が世界特許を取得しました。同年パリでヴェルモント社とケネス・ターナ、クリスチャン・ドルチェなどヨーロッパの著名なフラワーデザイナーのコラボレーションで発表され瞬く間にヨーロッパ全土に広まっていきました。
日本でプリザーブドフラワーが紹介されたのはヨーロッパの発表から2年後の1993年でした。その後デパートのフランス展でお披露目されましたがほんの一部の人々が認識するのみに留まっていましたがケネスターナーが雑誌で紹介したのをきっかけに徐々に新しい素材としてフラワースクールやブライダル業界に広まり始めました。1997年頃から書籍・テレビ・新聞などで紹介されるようになり、また大手化粧品会社のキャンペーンに使われるなど徐々にプリザーブドフラワーは多くの人々の目に留まるようになりました。1997〜8年のかけてヴェルデイッシモローズとコロンビアローズ(現在フロールエバー)が日本の市場に登場しました。2002年にはドライフラワーの老舗大地農園が国内初のプリザーブドローズ(ローズスカイライン)を発表しました。現在国内ではヴェルモント・フロールエバー・ヴェルディッシモ・大地農園がプリザーブド四大ブランドとされています。2004年にはネイチャーオールウエイズ(コロンビア産)とグランロッサ(エクアドル産)が日本展開を開始しそれぞれの特徴を生かし人気を博しています。
プリザーブドフラワーの特徴はなんといっても美しいみずみずしさを保ちながら長い間咲き続けることです。保存状態にもよりますがアレンジして飾って、凡そ1年から3年楽しむことが可能です。カラーバリエーションも豊富で生花では難しい色調の可能性も広がりました。水やりなどは不要なので忙しい方へのプレゼントにも最適。ウエディングブーケ・お部屋のインテリア・大切な方へのギフトとして可能性はまだまだ広がっています。